初めての塾

漠然と私立が良いのかなぁと思い始めた頃
タンポポより1学年下のT君のママが

「Tが行く予定の中学が荒れていて、私立を考えているのよね
 N研の体験に行ったら本人も楽しかったって言ってるから
 そのまま入塾させたの。タンポポちゃんもどう?」

と誘われて、タンポポも体験に行った。
4年生の10月、タンポポの中学受験の始まりだ。
しかし、私も良く調べないで入塾させてしまったのだが、
これが失敗だった。

週2回の2科で、月2回のカリキュラムテストと月1の模試。
初めての模試は偏差値2科で

29!!

そんな偏差値あるの?!とビックリ。
国語はまだしも算数が思いっきり足を引っ張ってる。

「計算と漢字」の計算3問に1時間もかかる。
習ってきた半分も理解してない。
家で教えようにも解説を見ても
「なんじゃこりゃ?」
まず、算数が苦手だった私が理解するまで時間がかかる。
それでもわからない時は、次の日に会社で若い男の子に
解説してもらって、タンポポに教えた。
そんな事をしているうちに、このまま2年も続けられるのかなぁ
と不安になってきた。

「国語の先生はおもしろいんだよ」

とタンポポは言うが、嫌いな教科のせいか

「算数の先生は嫌い、しかも全然わかんないし」

低迷していても塾からはなんのフォローもない。
どう、勉強していっても良いかわからないまま
親子関係もだんだん微妙なものになってくる。

その後、いろんなHPを見てガンガン塾に電話しても良かったんだ
と知ったが、当時は他に受験ママの知り合いもいなかったし
塾にも不信感が募っていった。

そんな時に、成績が上がらない子は

「お客様」

と言う隠語があることを知る。

N研が悪いわけでもなく、タンポポが合わなかった、
私が良く調べもせずに入れてしまった事が失敗だったと思う。

じっくり教えてくれる方が良いのかもと
家庭教師にお願いすることにしたのだが...



© Rakuten Group, Inc.